カトリック共同墓地

 

禁教令が解けるまで、潜伏キリシタン達は表向きは仏教徒を装っていたために、彼らの墓地は各集落ごとに埋葬されていました。その後、マルマン神父が天主堂を建築するのを機に、新しく天主堂近くの土地にカトリック信徒の共同墓地が作られました。

古い墓石は蒲鉾形が多く土葬で埋葬されていましたが、最近では納骨型の墓石になり、墓碑の前にはマリア様が飾られています。墓石は黒島特産のみかげ石が古くから使われており、ひっそりと佇む多くの墓石たちは島の歴史を静かに物語っているようです。

マルマン神父は墓地の中程から斜面を右側に降り着いたところの、立派な墓石の下に眠っています。平成19年にはフランスからマルマン神父の子孫達が黒島を訪れ、お墓の回りに手を繋いで囲み涙を流しながら歌を唱い、かの昔、遠い日本で司牧宣教を続けた偉大な先祖に祈りを捧げました。

 

*写真提供:松尾順造氏