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*写真提供:松尾順造氏

黒島天主堂

 

1878年(明治11年)ペルー神父が小さな教会を建設しましたが、ミサに参列する信徒が多く手狭になったため、マルマン神父の指導と信徒達の勤労奉仕で、現在の美しく荘厳なる天主堂が建てられました。

1900年(明治33年)建設が始まり1902年に完成しました。建設費は当時の金額で15,363円、現在の貨幣価値に換算すると、約3億円になります。

外観はロマネスク様式で一部が木造のレンガ造りで、40万個のレンガで造られています。 内部は3層構造で、1層目がアーケイド・2層目がトリフォリウム・3層目がクリアストーリーで1層目と3層目にステンドグラスがあります。

天井はリブ・ボォールド。こうもりが羽を広げた様子からこうもり天井とも呼ばれます。資金不足の中、天井板に美しさを施すために、木目の一つ一つが全て手書きで描かれ、櫛目引きされています。扉の木目も、良く見ると刷毛で描かれているのがよくわかります。

基礎石は黒島特産のみかげ石、柱は束ね柱になっています。祭壇の床には有田焼のタイルが敷き詰められており、これは黒島天主堂でしか見られません。

背面は半円のアーチでこれも黒島天主堂の特徴です。祭壇前にはマルマン神父が造った 、素晴らしい説教壇があります。

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