興禅寺

 

曹洞宗興禅寺は平戸市前津吉にある長泉寺の末寺であり、1803年、 平戸藩が黒島での放牧地を撤廃し、島外からの入植が許可された年に建立されました。

禁教令の下迫害や食料難から逃れ、長崎市外海地区などから潜伏キリシタンが移住してきましたが、彼らは先住の仏教徒集落を避け、村外れの荒れ地で開墾のくわを振りひっそりと暮らしていました。

そして黒島でも絵踏みが強要されるようになり、表向きは島内唯一の寺院である興禅寺の檀家となって、仏教徒を装うしかありませんでした。

近年、この寺の本尊の袖の下よりマリア観音が発見されました。彼らは仏像を拝みながらも、心の中ではマリア様へのオラショを唱えていたのかもしれません。